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菊の里酒造株式会社 ロゴ

稲のように逞しく水のようにしなやかに
人と人をつなぐ那須の恵み

大那酒瓶

大那の誕生とこれまで

平成16年(2004年)大那は誕生しました。
現蔵元、8代目の阿久津信が当時栃木県で一番小さくまた厳しい状況だった蔵を継ぎ、新しい自社ブランドの日本酒を作ることを決意。ブランド名は蔵周辺の風景、「大いなる那須の大地」のようなスケールの大きい蔵にしたいとの思いを込め「大那」と名付けました。

初年度、設備もままならず資金不足の中で製造できたのはわずかタンク2本(20石)でした。平成18年から製造を本格化し年々製造数は増えたものの、負債の返済や設備投資をしながらの製造は思うようにいかず、理想と現実とのギャップに悩む日々が続きました。

徐々に設備が整いはじめ品質も向上し、平成22年には平成22年には全国新酒鑑評会で初めての金賞を受賞。平成28年にはタンク51本(600石)を製造するまでにいたり、現在は海外の日本酒ブームにのりアジアを皮切りに、ミラノ、パリへ進出。

世界的人気漫画や著名人とのコラボレーションのご縁もあり大那は広く国内外で楽しんで頂くまでに成長しました。

大那が造られる
那須・大田原

栃木県北東部に位置する那須地区は観光や農業が盛んなエリアです。その中でも黒田原地区は寒暖差が激しく傾斜のある段々畑で良質な水が流れる酒米の適地。菊の里酒造ではこの黒田原地区の契約農家様よりご提供頂いた那須五百万石を使用し「大那」を製造しています。

菊の里酒造は黒田原地区の南、大田原市にあります。源平合戦で有名な「那須与一」ゆかりの地で歴史と文化に富み農業が盛んな街です。日本有数の鮎の宝庫・清流那珂川と箒川、蛇尾川と3 つの川が流れる街にはいたるところで湧き水が見られ地下水も豊富。水資源に恵まれたこの地区では唐辛子やブルーベリー、いちご(とちおとめ)などの生産も盛んです。

酒造りに最適な水を求めた初代蔵元の阿久津傳一郎は慶応2 年、この地で井戸を掘り当てました。いまもその井戸が残るこの地で、菊の里酒造は大自然の大きな恩恵を受けお酒を造る事ができています。

酒米への
こだわり

「大那」で使用する酒米のほとんどは那須黒田原地区の契約農家様よりご提供頂いています。より高品質な酒米を求め農家様や那須クリーン農業研究会様とともに「大那酒米研究会」を発足。常により良いお米より良いお酒を作ろうと農家様と相談し気持ちを重ねて作られる酒米は、安全と安心を求め化学肥料に頼らず人にも地球にもやさしい有機肥料・減農薬で作られています。

畜産業が盛んな黒田原で採れる堆肥を使用し、まさに土地の力を活かした土壌から作られる酒米はミネラルが豊富で大粒。心白も大きく粒も揃って凝縮感があり「大那」の味を引き出す上でなくてはならないものです。

常に品質を追求しつつ収量との最良のバランスを取り「栃木でこんな美味しいお酒ができる」という農家様の誇りそのものであるお米があって、はじめて皆様へ「大那」をご提供できます。

大那ができるまで

  • 01精米

    食米と同様に玄米の状態から精米機で削ります。
    五百万石で造るメインの商品ではお米を55 ~ 65% 程度まで磨きます。

  • 02洗米

    MJPジェット気泡洗米機でお米が割れないように細心の注意を払って10㌔単位で洗米・吸水を行い、その後脱水をして吸水のムラを無くします。お米の種類や精米歩合、麹米・掛米によって秒単位で吸水時間を調整します。

  • 03蒸米

    乾燥蒸気で「外硬内軟」の蒸米をつくります。浸水したお米を甑(こしき)で麹用・酒母用・掛米用にお米を蒸し、その後外気で冷やします。蒸したお米のデンプンはより日本酒づくりに適した状態になります。

  • 04製麹

    徹底した温度、湿度管理が出来るように、各セクションごとに設備を導入し、最適な状態での麹造りができるようになっております。麹造りは酒造りの心臓部と呼ばれておりますので、衛生管理にも気を付けております。

  • 05酒母造り

    蒸米に麹と酵母と乳酸を加えて酵母を純粋培養させます。「大那」は8日間で酵母育成が完成する中温速醸と江戸古来の技法による生酛造りの2種類の技法を採用しております。

  • 06仕込み

    添え→踊り(休み)→仲→留の三段仕込みで醪を造ります。
    大吟醸は500kg仕込み、純米酒は1000kg仕込みを基本とした最適な仕込み規模で造っています。

  • 07発酵

    麹で蒸米のデンプンは糖分となり、糖分は酵母の働きで20~ 30 日かけて低温管理しながらアルコールへと変化します。

  • 08搾り

    令和元年に新設した槽場(ふなば)で醪を圧搾し搾ります。
    冷蔵庫内で醪を圧搾しておりますので、より高水準での衛生・低温管理が可能になり一年を通じて高品質なお酒を搾ることが可能になりました。

  • 09瓶詰め・貯蔵

    搾った後のお酒は、香りと味を損なわないようにすみやかに加熱処理をしながら瓶詰めを行います。瓶詰め終了後は、冷蔵庫内で瓶内熟成を行います。

  • 10出荷

    こうして造られたお酒を全国約80件の特約店様へ最適な状態で出荷いたします。また最近は日本酒の海外進出にも力を入れており10ヶ国(2021 年1月現在)へ輸出をしております。

商品案内

「大那」ブランドで販売している製品の一部を
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